手元に1枚の写真パネルがある。
「一人の少女が裸足で砂丘に佇んでいる。風上に身体を向けて、両手を広げて柔らかな風を受けている。緩やかになびく髪とスカート。瞳を閉じて風を感じながら、口元は優しく微笑んでいる。」
僕が高校生の頃に撮影した写真だ。3年生の春にコンテスト用に製作したパネルで、裏には「Seventh Heaven」と書かれている。
「Seventh Heaven:最高の天国」
作品を仕上げた時、僕には彼女が佇むその風景がまさしくSeventh Heavenに思えた。いや、今思えばとても甘酸っぱい思い出だが、彼女と過ごした日々そのものが最高の天国だったのかも知れない。だからそんなタイトルを付けたのだろう。それに、その言葉はモデルになってくれた彼女が教えてくれた言葉だったから。
という書き出しで始まるショートストーリーを「Seventh Heaven」の歌詞から連想したシチュエーションを基にして書こうかと思ったのだが、文才が無いので止めた。うん、止めとく。
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今回のヘビロテは、予定を変更してPerfumeの「Seventh Heaven」をとりあげます。
ニューシングル「ポリリズム」の入手に際して、既に音源が公開されていたポリリズムの大音量での再確認という目的もあったですが、やはりAM音質でしか聴けなかった「Seventh Heaven」を良音質でフルコーラス堪能出来るという事が、実はとても嬉しかったのですね。リリースからまだ何日も経っていませんが、ポリリズムよりもSeventh Heavenを聴く回数の方が多い気がします。
Seventh Heavenですが、これまでの楽曲と違い、エレクトロなイメージを抑えてアコースティックなニュアンスの漂う、柔らかくて優しい質感のハウスに仕上げています。凄く新鮮な感じですね。
それに耳なじみの良いメロディーも良いですね。中田ヤスタカはコンポーザーとしての才能に恵まれていると思いますね。(アレンジャーとしては「やっぱDTMヲタなんだなあ」と感じてしまう時があるけどね。)
CDにインストバージョンが収録されているので、DTMヲタ系ハウスDJの皆さんが早速Remix作業を開始されていることと思います。ええ、私もこれから取り掛かる予定です。最近仕入れたDTM/DAWソフトの使い方を習得する事が最大の目的なんですけどね。手始めに全体の構成をReEditした後にストリングスを被せて、DAISHI DANCE風なRemixを造ってみるつもり。あっ、あくまで自宅で回すのが目的ですからね。
ポリリズム(初回限定盤) : Perfume |
さて、実はSEVENTH HEAVENで一番気になったのは「歌詞から連想したシチュエーション」というか歌われているストーリーです。宇多丸の番組で初めて聴いて以来、「はじけて 消えてもいいよ」が気になったのですね。
これが単純に「死」の意味であるとすると、先ず、最初に連想されるのは「君のためなら死ねる」って言う「昭和の純文学」的なシチュエーション。でも、これでは時代錯誤感が漂ってくるし、今時そんな奴が居たらある種ストーカーに近いよね。だいたい「ってどんだけ」って自ら突っ込みを入れているんだから、このシチュエーションは無いな。
次に考えられるのは、「既に彼は死んでいるのではないか」という悲しい物語。なんだけど、歌詞を読み進めて行くとどうもしっくりこない。
中田ヤスタカは歌詞の内容を深読みさせる事を狙って、わざと曖昧な表現をしているんだろうな。
で、いろいろ自分で考えた末にたどり着いた結論があるんですが、それは続きをご覧下さい。
あっ、「ソレは無いだろ」なツッコミは有りがたいですが、怒らないで下さいね。これはあくまで歌詞を分析した結果ですから。他意は有りません。何せこのブログの成分の80%は妄想で出来ているので。
興味のある方のみ、先に進んでください。
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早い話が「男子と女子の性への期待感と不安感のせめぎあい」ではないのかと思われ。大人の皆さんなら誰もが一度は経験しているウレシ・ハズカシな甘酸っぱい青春の思い出ですわ。
先ず、前提として、Aメロを「18歳 高校3年生男子」、Bメロを「17歳 高校2年生女子」とする。
付き合い始めてまだ数ヶ月なのだが、、、。
・高校3年生男子
もう、そろそろいいのかなと考えている。ここで一気に2人の距離を縮めてみたい。
色々と雑誌等で研究中なのだが、親友のA君に夏休みの間に先を越されてちょっと悔しい。
・高校2年生女子
彼(高校3年生男子)は優しくしてくれるし、誠意をもって接してくれる。ってか大好き。
アレには当然憧れもある。しかし、依然として存在する2人の微妙な距離感が気になっていて、そこから来る不安感の方が大きく、最後の一歩を踏み出せない。クラスメイトの体験談はよく耳にするが、彼女は全く焦っていない。どちらかと言えば、今の状況で充分幸せを感じている。
上記のシチュエーションを歌詞に当てはめると、実にしっくりと纏まるんだよねえ。
男の子が付き合っている彼女に対して、「ちゃんと叶えたい」ほどの強い想いって何? 実現したら「マジ 死んでもいいかも」って思えるほどの事って何? そして、そんな事を言ってしまった後に「ってどんだけ」って自分でツッコミを入れなければならないほどの「照れ」ってどういうこと?
やっぱこれは「ああ、彼女とあーなりたい」という事でしょう。それってホントに「最高の天国」だから。
でも、彼の優しさは、彼女の気持ちを察して、「この願いがいつか叶うなら とろけて 消えてもいいよ」と言い直しているところに現れている。最初の「強い願望」から「将来の希望」に変わっているでしょ。それに「ってどんだけ」などと言葉をはぐらかしていない。根は真面目な良い子だねこの男子。でも彼女の「やわらかい 肌を感じたい」んだけどね。
この歌詞の真意は何なのかは作者に解説してもらわないと判らないね。ただ、中田ヤスタカが「いつもよりもキツメにヴォーカル・エフェクトを掛けなければならなかったのは何故」と考えると、答えが見えてくるかもしれない。
この歌詞の内容が私が想像するような「性への期待感と不安感」の物語だとしたら、のっち、あ~ちゃん、かしゆかの3人の声が判別できるほどの生声だと、中高生男子の妄想が止まらなくなるよね。だからココはあえて3人の個性と皮膚感や体温が伝わらないように、わざときつくエフェクトを掛けたのではないかと思われ。
そうすると、なんか納得できてしまうんだなあー。
やだなあスケベな大人って。
コアなPerfumeファンには怒られるかも知れないけど、別に他意は無いです。単純に歌詞の内容で妄想しただけです。でも、もし「そう」だとすると、この曲はとても可愛らしくて愛しいラブソングじゃないですか。もっとこの曲が好きになりそうだ。
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困った事にPerfume成分が多目です。彼女達の親御さんとは間違いなく同世代です。ちなみにP.T.A.会員です。
ホントに御免なさい。
御用命は「lstd_rd の yahoo.co.jp」まで。